アワビ
2015年5月


5月5日、6日と伊勢のシマカン(志摩観光ホテル)にあわびを食べに行ってきた。
40年位前、妹の家族と共に、父が連れて行ってくれたこのホテルの
”鮑ステーキ”の味が忘れられなくて・・・。
その頃、高橋シェフの”鮑バターソース”が人気で
よく、テレビなどで取り上げられていた。
今回、長年の夢が実現するかどうか。


旧館から眺めた、今のホテルクラシック。
この写真の左側に新しいシマカンベイスイートが見える。
ずっと右に目を
移せば、右ページの旧館が見える。 
開業当時の旧館の一部を残してギャラリーにしている。
ホテルの歴史や宿泊した著名な人々の名前、写真などを
展示している。 この平地のところで昔、みんな
集まって写真、撮ったことが懐かしい。 


電話で前もって聞く。
”昔の鮑の味がいいのですが・・・。”
”このプランは、ハーブ味ですが、お客様のお申し出に添わせていただきます。”
”ついでに目方も、○gでお願いしたいのですが・・・。”
こんな好き勝手な客の要望にも応じてくれる。
四角四面にそこの基準というか、物指しで対応する大型の近代ホテルとは違う。
居心地がよければ、又、誰かを誘って行こうという気にもなる。


ホテル伝統の伊勢海老クリームスープ
この味は、40年くらい前に習った
フランス料理のアメリカンソースと
同系の味がする。海老の殻を
すりつぶしてエキスをとり、ブイヨンで
のばし、生くりームを添えて出来上がり。 
 黒鮑のステーキ
3時間も低温でゆがいた後、調理される。
生のお刺身や焼いたものにはない
柔らかい歯ごたえ、うま味が
口一杯に広がる。
いつもの癖で、写真の前に食べてしまった。
 牛フィレ肉のステーキ
最近、フレンチから遠のいているので
確かではないかもしれないが、大抵
赤ワインソースが添えられていたと思う。
このシャスールソースは白ワインを
ベースにしているがすこし、ドゥミグラス
ソースを加えたような色をしている。



上記のお料理の前に、鮑のテリーヌ野菜サラダ添えやアミューズが出された。
アミューズとは日本料理の先付、突出しと同じようなものだけれど、フレンチの場合は
シェフのセンスの見せどころらしい。
シマカンクラシックとベイスイートの2つのホテルの総料理長が女性だと知ったときは
驚かされたけれど、アミューズを口にしたときも、そのおいしさ(鮑の肝のゼリー寄せ)に
わ〜と思わず、声が出てしまった。

食事はこの志摩観光ホテル クラシックで
泊りは近くにある志摩観光ホテル ベイスイートがいいとか、聞いたことがある。
2008年に新しく建ったというベイスイートは、洗練されていて、華美すぎることなく
ラグジュアリーな雰囲気の味わえそうなホテルである。
出来たら、次回は、このベイスイートに泊り、再び、思い出の”鮑”を味わってみたい。