ストラディヴァリウス・サミット・コンサート

2007年5月


ものいわぬは、はら、ふくるるようなので、恥ずかしながら、申し上げます。
私はストラディヴァリウスは、ヴァイオリンだけを作っていた
と、この日(5/17)まで思っていました。 よく考えれば、ありえないことなんですが・・・。
学生時代、"ボケーっとしていた" と、私はよく云ってました。
これは今でも同じで、ただ、口に出すか、飲み込んでいるかの違いだけです。
で、この日、総額90億円ともいわれる11台のストラディヴァリの
ヴァイオリン、ビオラ、チェロの銘器(ストラディヴァリウスの署名が入っている)達に遭遇できたのです。
 名器は人を選ぶとか。
現代、最高水準にあるベルリン・フィルの13人の演奏者達。
彼らによるストラディヴァリウスのコンサートは、贅沢としか、云いようがないみたい。
お料理と同じで、いい音、いい演奏を聴いても、私の貧しい語彙では表現仕切れません。
又、300年の間、それを越える名器が出ていないというのも、驚きでした。
ヴァイオリン7人 、ビオラ2人、チェロ2人、コントラバス1人、チェンバロ1人
それぞれが互いに音を生かしつつ、その中にまろやかなヴァイオリンの音色が
広がり、思わず、その世界に引き込まれてしまいました。
これがあと、何十年、何百年、伝えられるのかを思うとき
この場に居合わせた幸運を、思わざるを得ません。


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