知多半島・日間賀島へ
2008年2月


2/25(月)
       ふぐを食べに知多半島の南端に近い日間賀島へ。
       友達と去年、秋の旅行のとき、次回は[ふぐ]でと決めていた。
       それも私の要望で。
       いつも何十年も前の話を引き合いに出してくるけれど
       今回も30年前に和歌山の椿で食べた[クエ鍋]が忘れられない。
       あのおいしさを超える[ふぐ]に出会えるのかしら?
       でも、ふぐというのもピンキリで、この日の宿代を思えば、そう期待は出来ない。
       



       名古屋から名鉄で知多半島を南へ40分 河和着。
       河和港より高速船で、島の西港まで20分。
       ホテルは平日だから?お客の影が全く見えない。
       夏のハイシーズンには、こんなことはないのだろう。
       チェックアウトのときは、2〜3人の客と出会ったが
       [かに]といい、[ふぐ]といい、行く先々で不況の現実を見るような気がした。
               

大皿にこれで四人前のてっさ 触覚を振って最後のあがき 残酷で動いている間は
食べれない
もう、大きさを見ただけで
no thank you
写真にはないが、
この鍋以外にも何品も


       ふぐづくしと思っていたら、なんと、大きな生きた伊勢えびと大きな茹でだこ。
       量が過ぎると、味蕾も不感症に陥る。
       上げ膳・据え膳のあとのダベリング。
       このリラックス感が明日のエネルギーを産むこと間違いなし。




2/26(火)
       翌日、名古屋へ行く途中の金山に、名古屋ボストン美術館を訪ねる。
       アメリカのボストン美術館には、5万点の浮世絵版画と肉筆があり
       質の高さと数量は世界一と聞く。
       その中の一級品だけを厳選し、日本初公開となったらしい。
       鈴木春信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川(安藤)広重ら
       代表的な絵師の作品は、目を見張るばかり。
       陰影のない線だけで描かれた女性の頬が、とても肉感的〜とか、
       人物画はほとんど、横顔で描くのは立体感を出すためかしら?などいろいろ思う。
       髪の毛など余りにも精巧で、版画ということを忘れてしまう。
       二代鳥居清倍の漆絵というものを、初めて見た。
       背景やおいらん・女性の着物の一色に効果的に漆?を施してあった。
       墨に、にかわを入れ、漆に見立てる技法らしい。
       とても見ごたえのある名作品展であった。


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