柊家旅館と北野天満宮の観梅
2008年3月
3/1(土) 
       いつかは行きたい旅館の一つに柊家があった。
       角屋・俵屋とともに、京都三大名旅館といわれている。そこに行ってきました。
       そんなに重々しくない玄関から少し通路を行き、玄関の間に着く。
       迎えてくれる人達に、ほっとする。
       部屋に通じる廊下の思いの外、狭いこと。
       うぐいす張りまでもなく、すずめ張り?
       通されたのは縁側つきの二間続きの部屋。昔懐かしい趣きがある。
       川端康成が逗留した部屋も、これと同じかしら?
        年代ものの建物・造作は手入れが行き届き、設備はというと
       自動カーテン、ウオッシュレットなど現代の便利さも取り入れ
       快適に過ごせるようにしている。
       
| 釣り看板の"柊家"の下に "HIIRAGIYA"とあり 国際的!  | 
      広からず、狭からず ほんに、ゆったり  | 
      足元はホットカーペット | おばあちゃんの家に 帰った気分  | 
    
| 檜風呂に まわりは漆の板壁  | 
      郷愁を誘われる | 仕切りの板にも 柊の葉っぱの彫り物  | 
      こんな鏡台を見ると 母の若かりし頃を思い出す  | 
    
| 金属製でとっくりのような形 開閉自動のカーテンと 部屋の電灯の リモコンのスイッチ  | 
      リモコンの横には 柊模様のついた 朱塗りの電話台  | 
    
       地方の大型旅館は、設備は整っていても、大方、判を押したように、
       お造り、吸い物、煮物、てんぷら、一人鍋・・・。 全部が乗っかっている。
       柊家は違っていた。
       一品一品、いいタイミングで出され、味は上等である。器も媚びていない。
      
| 先付けはおひたし 蛤、いくら、水菜、わかめ  | 
      向付はお刺身 平目雲丹巻き、いか 伊勢えび  | 
      煮物椀 蕗味噌仕立 下仁田葱、蕗の薹 菜の花、人参 蓋にも柊の金彩  | 
      炊合 器の左側 こんな大きな飯蛸の飯は 初めて 私の大好物  | 
      強肴(しいざかな) 牛肉、牛蒡、うど、くるみ レタス、茗荷の生春巻き 今を取り入れていて とてもおいしい  | 
    
       仲居さんの自然な客への接し方もとてもいい。
       朝のおめざに、しぼりたてのオレンジジュースを出されたのもうれしかった。
       ずーっと予約が入っていて、秋ならば予約OKと聞き、さもありなんと思う。
       別館や新館があるらしいが、やはり、この数奇屋造りの旧館がとても好きです。
  翌日
       北野天満宮の観梅へ
       大体、まだ五分咲きだったけれど、満開のもあり、かすかな香りが漂っていた。
       ちょうど梅苑の公開時期(2/1〜3/25)にあたっていて、人出もかなりあった。
       梅も桜も見ごろの時期が、あっという間に終わってしまう。
       今年も人並みに梅見ができてよかった〜。 来年はわかりませんものね?!
    
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